
今年初仕事はパティスリータマノさんから。
昨年建物の増築部分の外装の工事です。
壁は腰の高さまで、栗石を積んんで、そこから上はモルタルの書き落とし。
なんとなくかわいく、おいしそうに見える建物、たとえば焼き菓子のような色と質感で仕上げたいと考えました。ここはスイーツのお店ですからね。
カウンターもモルタルの書き落とし。天端だけを少し研ぎ出し、ざらざらした感触を取り除きました。
カウンターは下地を作ることに苦労しました。何せ形がアシンメトリー でかつ3次曲線のカウンターです。木材で大方の形を作りその上に、ラス網を張って作りますが、プランニングからいうと、まずは紙粘土で10/1の模型作り、それをもとに下地の原寸図面をコンパネの上に描いて、後はプラモデルを組み立てるように、作ってゆきます。
途中、頭の中がこんがらがってしまい、訳がわからなくなり、心が折れそうになりましたが、粘りに粘ってなかなかいい感じの精度でカウンター下地が出来上がりました。
やはり、何事も下地が大事で、下地に精度があると、仕上はとてもきれいにうまくゆきました。紙粘土で作った模型通りのかわいい形のカウンターが出来上がりました。
壁の栗石積みは地道な作業で、一日3段くらいしか進みません。モルタルが固まらないので、上に積んでゆくことができないからです。今年は和歌山もかなり寒かったので、モルタルが固まるために時間がかかりました。
手間のかかる仕上ですが、美味しそうになあれ~と、念じながら製作しましたので、甲斐あって、かわいく、上質で、おいしそうな外装ができあがりました。自分で言うのもなんですが。